達成は目標を設定した時に決っている?(その1)
From: 石原達哉(やる気エンジン着火メソッド)
自宅の書斎にて、、、
目標が達成できるか否かは
目標を設定した時に決まっている。
人や組織が目標を達成できない最も多くの理由は
正しい目標に設定されていないからだ。
そう私は先生から学びました。
何回かに分けてこれについて説明します。
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正しい目標とは何か?
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まずはこれを説明します。
〜正しい目標の条件は以下の4つです〜
条件1)S・M・A・R・Tの法則に則っている
条件2)ワクワクするゴールであること
条件3)達成しなければならない理由が明確であること
条件4)絶対に達成するという決意があること
以下、条件1から順番に説明をします。
■条件1)S・M・A・R・T の法則に則っている
S・M・A・R・Tとは以下の頭文字をとったものです。
S:Specific = 具体的な
M:Measurable = 計測できる
A:Attainable = 達成可能な
R:Relevant
R:relevant = 価値観に沿った
T:Timed:時間の区切りのある
▶︎S (Specific)およびM(Measurable)について
目標は明確でなければなりません。
”目標が明確でない”をマラソンに例えると
ゴールラインがどこにあるかわからない
ということです。
そのままスタートしたらいったい何が起きるでしょう?
選手は、どこでまで走れば良いのかがわかりません。
タイムを計測する人は、いつストップウォッチを
止めたらよいのかがわかりません。
審判は、着順をどこで判断すれば良いかのかわかりません。
目標に期限はつきものです。
目標が曖昧ということは、
期限内に達成ができたかどうかも分からない。
だから、
喜んで良いのか、反省をしなければいけないのか、
それすらも分からないのです。
目標が売上や粗利など数字であれば何も問題はありません。
しかし数字でない目標の場合、
例えば、
『1年後に私は○○な自分になりたい』
とか
『夏までに風通しのよい職場にする!』
みたいな目標はどうすれば良いのでしょう?
明確な目標と言えるでしょうか?
・・・
言えないですよね。
しかし実際、企業研修で
1年後の自分の目標設定をすると
このような文言が多く見られます。
まさに曖昧な目標です。
ここで問うべき質問は以下です。
「それを達成できたかどうか、
どうやってあなたは分かりますか?」
もう少しわかりやすい質問にすると、
「あなたがその目標を間違いなく達成できたと分かるのは
いつどんな時ですか?
何を見て何を聞いて何を感じた時ですか?」
です。
つまり数字にできない目標は
場面=シーンにして具体化するのです。
もしあなたがそれを達成できたとすると、
あなたの目の前ではどんな事が起きているだろうか?
あなたが“○○な自分”になれたとすると
あなたを取り巻く周囲の人との関係性はどのように変わっているだろうか?
あなたは会社の中でどのような存在で、どのような見られ方をしているだろうか?
その具体的なイメージを作り、
それを目標にさせるのです。
そして
言葉で定義した”○○な自分になる”に
その明確なイメージを貼り付けさせてください。
これによって数値化できない目標も
曖昧な言葉遊びの目標ではなく、
機能する目標になるのです。
先日、
15歳でベルリン国際バレエコンクールで優勝し、
東欧の複数の国の国立バレエ団で
プリンシパル(主役)を務め
現在もドルトムントバレエ団で活躍する
現役のハーバード大学生である女性と
直接お話をさせて頂く機会がありました。
彼女の目標達成の秘訣の一つは、
まさにこのイメージ化とイメージトレーニングだ
と公言されていました。
彼女はコンクールに出て、
踊っているシーンはもちろん、
踊り終わった後の自分の呼吸や鼓動、
自分の中のやりきった感、
皮膚に流れる汗、
浴びているスポットライトの光と熱、
その先の暗がりに見える観衆、
彼らの拍手や会場の喧騒、
温度や空気の湿り気など、
本当に細かく具体的に
五感をフルに活用したイメージでの目標設定と
イメージトレーニングを毎日されているとのこと。
イメージトレーニングをして足をつることすらあるとのこと、
そのイメージの鮮明さと五感の活用の仕方にビックリしました。
今日は一旦ここで区切ります。
次回も引き続きご覧ください。