達成は目標を設定した時に決まっている?(その3)
From: 石原達哉(やる気エンジン着火メソッド)
新宿のホテルのラウンジにて、、、
目標が達成できるか否かは
目標を設定した時に決まっている。
人や組織が目標を達成できない最も多くの理由は
正しい目標に設定されていないからだ。
私は先生からそう学びました。
では
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正しい目標とは何か?
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その4つの条件について書きました。
覚えておられるでしょうか?
・・・
〜正しい目標の条件は以下の4つです〜
条件1)S・M・A・R・Tの法則に則っている
条件2)ワクワクするゴールであること
条件3)達成しなければならない理由が明確であること
条件4)絶対に達成するという決意があること
そして今回は、その3回目(全4回)です。
条件2)からのお話です。
前回までを読んでいない方はこちらからご覧ください。
(1回目)https://www.hi-5.co.jp/295/
(2回目)https://www.hi-5.co.jp/299/
■条件2)ワクワクするゴールであること
人は欲しいものを得るためには頑張れます。
一方で欲しくないもの関しては、頑張る気が起きません。
一時的に頑張れても、欲しくないので継続できません。
だから目標はワクワクするものでなければならないのです。
戦後の高度経済成長期は簡単でした。
いつかはマイホーム、いつかはクラウン、
白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機、、
モノがなく、皆んなの欲しいモノが一緒でした。
日本全体の経済が成長していたので、
会社の目標を達成することは、
即ち給料やポストが上がることでした。
そしてそれは嬉しいことであり、
ワクワクする未来を感じることができました。
しかし時代は今、少子高齢化。
経済の成長も止まってしまいました。
モノが余り、価値観は多様化しています。
そんな時だからこそ、
目標を個々人に意味のあるものに設定する。
目標を個々人がワクワクするものと紐づける、
そういう工夫が必要です。
優秀な経営者、マネージャー、リーダーとは
目標と個人のワクワクへとの紐付け能力が高い人
なのかもしれません。
以前、一部上場の営業会社で
人を育てるのが上手く高い業績を上げ続けている
優秀マネージャー5〜6名にインタビューをして
彼らがいったい何をやっているのか?
その共通項を洗い出し、
マネジメントハンドブックを作るという機会を頂きました。
彼らはまさにこの“紐付ける力”が秀逸でした。
彼らは皆、
会社から下りてくる数字目標と
個々人の成長、能力開発との紐付けを
行なっていました。
今のあなたでは
前年より15%増えたこの数字目標は達成できない。
どうしたらこの目標をやりきれるだろう?
今期、あなたが伸ばすべき力はなんだろう?
あなたが今期つけたい力はなんだろう?
今はできないけれどできるようになりたいことは何だろう?
彼らはこれを本人と面談をする中で具体的に決めていました。
例えば、
「課長にしか会えていないから小さな額の商談しか決まらない。
今期は社長と直接やりとりして大きな額の商談をまとめられるようになりたい、、」
「分かった、そうか。ならあなたの今期のテーマは
“社長と商売できる力をつける”だな」
みたいな感じです。
そしてその力をつけるためにできることは何なのか?
あなたの既存の取引先リストを見て
社長に会える可能性がありそうなところはどこか?
何社かピックアップしなさい。
そしてどうやったら社長に会えるかを考えなさい。
もしそれが見当たらなければ新規でやるしかないな。
“この社長に会いたい!”という社長を何人かリストアップしなさい。
そしてしてアプローチ方法を考えなさい。
わからなければ相談に来なさい。一緒に考えよう。
みたいなことをされていました。
こうすると彼らは
数字をやることが会社の為ではなく、
自分自身の力をつける為、自分が成長する為に変わるので、
スイッチが入るのです。
結局、人は自分のことが可愛いのです。
自分が欲しいものを得る為なら頑張るし、
究極人は欲しい感情を得るために頑張るのです。
今期もし達成できたとすると、
あなたはきっと何社かの社長に気に入られ、
社長から認められる人になっているということだよね。
他社の社長から認められる人になるってどう?どんな気分??
ちょっとイメージしてみて、、、
そのような質問をして
その感情を彼らが十分に感じることができれば、
彼らの目標達成意欲はどんどん高まるのです。
3回目はここまでとします。
引き続き4回目を楽しみにしてください。