達成は目標を設定した時に決まっている?(最終回)
From: 石原達哉(やる気エンジン着火メソッド)
お客様の近くのレストランにて、、、
目標が達成できるか否かは
目標を設定した時に決まっている。
人や組織が目標を達成できない最も多くの理由は
正しい目標に設定されていないからだ。
私は先生からそう学びました。
では
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正しい目標とは何か?
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その4つの条件について書きました。
覚えておられるでしょうか?
・・・
〜〜正しい目標の4つの条件〜〜
条件1)S・M・A・R・Tの法則に則っている
条件2)ワクワクするゴールであること
条件3)達成しなければならない理由が明確であること
条件4)絶対に達成するという決意があること
そして今回は、その4回目最終回となります。
条件3)からのお話です。
前回を読んでいない方はこちらからご覧ください。
(1回目)https://www.hi-5.co.jp/295/
(2回目)https://www.hi-5.co.jp/299/
(3回目)https://www.hi-5.co.jp/302/
■条件3)目標を達成しなければならない明確な理由がある
目標を達成しなければならない明確な理由を
少し長いので『Big Why(ビッグホワイ)』と言います。
私は英語が喋れません。
ずっと英語ができるようになりたい。今でもそう思っています。
過去に何度か、英会話の教材などを購入しました。
しかし、未だに英語は喋れないままです。
なぜなのか?
それは英語が喋れないと困るという明確な理由(Big Why)がないからです。
私は今、コンサルティングの仕事をしています。
もっばら日本国内です。
お客様は全員日本人です。
英語が喋れなくても、
何も困ることが一切ないのです。
想像して見てください。
私が例えばまだサラリーマンで、社長がある日突然言いました。
「グローバル時代を勝ち抜くために、社内の公用語を英語にする!」
そして言葉を重ねます。
「これから会議は全部英語で行う!」
「英語ができないものはこれ以上偉くなれると思うな!!」
そんなことが起こったとすると、、、
私が英語に取り組む意欲や姿勢はどうなるでしょう?
相当上がるに違いありません。
だってもはや会社の中で偉くなれるかどうか、
私の将来を賭けた死活問題になってしまったわけですから。
夏休みに遊びに夢中になり、殆ど何も手をつけなった宿題。
何故、最後の週に必死に取り組めたのか?
絵日記を過去に遡り
約30日分まとめて書いたのか?
それは学校が始まってしまうからです。
宿題をやっていないと先生に叱られるし、
成績が下がるからです。
人は明確な理由があれば頑張れます。
しかし明確な理由がなければ頑張れないのです。
目標を掲げたら、何故その目標を達成しなければいけないのか?
その目標を達成することがどのような意味があるのか?
その目標を達成することで次にどんな未来が開かれるのか?
目標を達成しなければならない理由これを明確にすることが大切です。
しかし、会社の目標達成と本人のBig Whyを紐づけることは
とても難しいことです。
特にお給料はそこそこで良い、偉くならなくても良い
と考える人がいる昨今の若い世代は特に難しいと思います。
なので以下にヒントをお伝えします。
それは、、、
どんな人でも絶対に持っている欲求を使います。
それは、、、
“成長の欲求”と“貢献の欲求”、そして“承認の欲求”です。
どんな人も
『今よりも良くなりたい』と思っています。
そして
『誰かの役に立ちたい』と思っています。
さらには
『人から認められたい』と思っているのです。
彼らの会社の目標を彼らの中にあるこれらの欲求と
どのように紐づけるかを考えてみてください。
■ 条件4)絶対に達成するという決意があること
最後が一番重要です。
目標に対するコミットメント、絶対に達成するという決意です。
これがないと、人は言い訳に走ります。
「あれがこうだからできない」
「まだこれこれの準備が整わないからできない」と、
できない理由を並べます。
ここで重要なのは「出来る」とか「出来ない」とかではありません。
問うべきは「やる」か「やらないか」です。
「出来る/出来ない」はあくまでも結果です。
やってみなければ分からないのです。
金メダルを狙わなければ、絶対に金メダルは取れません。
金メダルを取ると決めて取り組んだとしても、
相手が強くて銀メダルに終わったり、
最悪はメダルに届かないことすらあるのです。
しかし、たとえメダルに届かなかったとしても、
「最初からメダルなんて無理」と考え、
それなりの練習しかしなかった人よりも
遥かに高いところに行っているはずです。
「なにがなんでもやってやる」という気持ちさえあれば
「やり方が分からない」とか「リソースが足りない」という
様々な障害はなんとかクリアしてしまうのです。
目標を達成しなければならない理由を明確にして、
更に
もしこの目標を達成したら得られるモノや未来をイメージし、
その時に感じる感情を十分味わって貰うことが大切です。
そして、出来るとか出来ないとかは関係なく、
それらを得るために、やるのかやらないのか、
それを明確に問うてみてください。
そして全員が「やる」というコミットを持って
目標に臨んでください。
全員の強いコミットがあれば、
その目標は必ずや達成されるに間違いありません。
4回に分けて、正しい目標とはなにか?
についてお話をしました。
いかがでしたでしょうか?
繰り返します。
目標達成できるかどうかは目標を設定した時点で決まります。
今までの説明を参考に、
会社として組織として正しい目標を設定し、
個々人に対して正しい目標になるように落とし込みをしてください。
必ずやあなたの会社や組織の達成率は
これをやる前と後で明らかな差が出るはずです。