人は皆んな威張りたい、、、
From 石原 達哉
出張先の名古屋ホテルより
人のやる気エンジン着火メソッドの
石原 達哉です。
今日は、
人はみんな威張りたい!
というお話。
私が育ったリクルートは、
やる気のある人が
集まっている会社でした。
しかし、
やる気は下がることもあります。
リクルートには
やる気を下がらないようにする
仕組みがありました。
その中から
今日は一つお伝えしたいと思います。
リクルートで皆が頑張る理由
その一つは、
身近なヒーローをたくさん作るという
文化のように思います。
スーパースター一人をのではなく、
身近な人がヒーローになる瞬間を
なるべくたくさん造るのがミソです。
四半期の総会という場での表彰は
もちろんありますが、
それはどちらかといえば
すごい人を作るに分類されます。
日々の日常に
そういう仕組みや仕掛けが
いろいろありました。
例えば、、、
私は、求人広告の週刊誌
”Bing”や”とらばーゆ”、
”ガテン”や”フロムA”など)
の営業を10年程度やっていましたが、
お客様のところで受注をした後は
必ず、営業所に電話をして
受注報告をするということが
ルールとして義務付けられていました。
「お疲れ様です。石原です。
受注連絡です。
○○様からとらばーゆx月x日発売号
**サイズ **万****円の
受注をいただきました。」
と営業所に連絡を入れると
電話口の庶務さんという
事務スタッフさんが、
「おめでとうございます!
ちょっと待っててくださいね。」
と電話を机の上に置いて、
「受注報告です!石原さんが只今、
○○様からとらばー xx号
**サイズ **万****円の
受注をしました。
おめでとうございま〜す!」
と営業所の中にいる皆んな
(制作さん、進行さん、
アシスタントや課長など)
に向かって、大きな声で叫ぶのです。
すると電話越しに
みんなの
「おめでとう!」
という声と同時に
当時は
「パフパフ」とか
タンバリンの「チャラチャラチャラチャラ」
などの鳴り物の音
が聞こえてきます。
最初は少し恥ずかしかったのですが、
みんなが喜んでくれているのがわかるので、
良い気分を感じます。
そして営業所に戻ると、
「おかえり〜」という声と同時に、
みんなが「おめでとう!」「おめでとう」
と声をかけてくれます。
大きな金額の受注や
新規の受注だったりすると、
皆が寄って来て握手を求められます。
ちょっとしたヒーローの扱いを受けます。
庶務さんは、毎日、ホストコンピューターに
受注登録をして、営業日報を作ります。
営業所の今の受注の状況、個々人の受注状況が
目標に対してどうなのか、
目標数字、実績数字、達成率、残額などを
見やすく表でまとめたものを
出力して毎日営業所の
メンバー全員に配ります。
庶務さんは、
表の欄外の空白部分に、
その日の受注トピックスを
毎日書きます。
これも彼女たちの仕事の一つです。
受注をして、戻ってくると、
庶務さんから
ヒーローインタビューのような
取材を受けるわけです。
どういう会社なのか?
受注に至るまでの経緯や苦労、
お客様とのやりとりで
難しかったところ、
頑張ったこと、
工夫したこと
などなど、、、
それを彼女が
エピソードにまとめ、
営業日報の欄外に
手書きで記されます。
毎日配られる日報の
それを読んで、
後から帰って来た先輩や同僚が
「おめでとう」
「やったな!」
「がんばったな〜」
と声をかけてくれたりします。
そして翌日の朝礼にも、
昨日のトピックスの
コーナーがあります。
そこで、
簡単なスピーチを
皆んなの前でする
という場を与えられます。
このように
例えば1つの受注でも、
色々な場面で、
自分のやったことを
みんなに知ってもらい
自分の苦労や工夫や頑張ったことを
アピールする機会が設けられています。
人は人から認めらたい、
という欲求を持っています。
しかし、
自ら言うのは自慢をしているようで
なかなか言えません。
しかし人から聞かれたら答えなきければいけませんし、
場を与えられたら、威張るのではなく、
なるべく周りの人の参考になるような情報共有の仕方で
情報を共有しようと思うわけです。
(新人の頃は、みんなが参考になるように話しなさいと
スピーチをした後で指導をうけたりもしました。
これもまたまとめる力、人前で話す訓練になります)。
そして、なんか人前で偉そうに言ってしまった以上は、
次も頑張らなければいけないと思うわけです。
一発屋で終わらないようにまた次も発表できる
トピックスを作らなきゃと思うわけです。
時代が変わり、
フレックスタイム制とかかが導入され、
朝みんなで朝礼をするということが
なくなったりもしましたが、
それでも受注報告や日報のコメントというのは
ずっとやっていました。
今日のお話は何かの参考になりましたか、、、
うちの業界は違うから、、、
うちの営業はちょっと違うから、、、
そんなつぶやきが聞こえてそうですが、
これを参考に
貴社でできることがあるとすると何でしょう?
ぜひ、考えてみてやってみて頂いたら
面白いかもしれませんよ。