人を辞めさせない仕掛け、、

From 石原 達哉

出張先の埼玉のホテルより、、、

人のやる気エンジン着火メソッドの石原達哉です。

今日は人を辞めさせない仕掛けについて

お話しします。

 

私は10年以上、

求人広告の営業をしていました。

ずっと人の転職を

扱ってきたわけです。

 

反響の出る広告を作る為に

色々と拘りました。

 

転職者一万人の

転職意識調査資料を

必死に読み込みました。

 

転職者はいったい何を考え、
どのように

転職活動をしているのかを
頭に叩き込みました。

 

そして

統計データだけではありません。

実際にクライアントの会社に
転職してきた人、

たくさんの転職者に
インタビューをしました。

 

そして分かりました。

 

人が転職をしたいと思うのは、
主に大きく2つの場合です。

 

一つ目は、
ここに居ることに
意味を感じられなくなった時。

仕事の中身が面白くない
自分自身の成長につながらない

会社の事業に意味を感じない、
などなど、、、

 

もう一つは、
今いる組織に疎外感を感じた時。

この組織に
自分は必要ではないのかもしれないと、
そう感じた時です。

 

リクルートでは
新人にも、
普通に役割が与えられました。

例えば、
”元気隊長”です。

実際に
何をするのかと言えば、、、

朝の出社時の
「おはようございます」。

営業に行く時の
「行ってきます」。

帰ってきた時の
「ただいま」。

誰かが営業がら戻って来た時の
「お帰りなさい」

などの挨拶を
誰よりも大きな明るい声で
言うという係です。

こういう役割の説明を受けながら
皆んなの前で任命されます。

そうすることで

新人の声が

小さかったり暗かったりすると、
「あれお前、元気隊長じゃなかったっけ、、」
と、他のメンバーからツッコミが入ります。

 

元気なく出かけようとする、
新人に対して

「ちょっと待て!戻ってこい。
『行ってきます』をやり直せ!
そんな小さな声じゃ、
受注どころか名刺すもらえないぞー」
みたいな関わりが生まれるわけです。

 

そんな茶々やツッコミがはいる事で、
彼は、みんなからかまって貰っている
と感じます。

 

受注が上がらずに
数字で組織に貢献ができていなくても、
自分はこの組織に居ていいんだ、と
安心感を覚えます。

 

そして、
仲間とのつながりを感じられれば、
いつまでも迷惑をかけられない、
早く数字で貢献したい、
そういう気持ちが湧いてくるのです。

 

仕事には”業務”と”職務”があると
その昔、ある部長から教わりました。

 

”業務”と言うのは、
営業なら売上をあげる事であり、
制作であれば原稿を作ること。
など職種に求められている役割のこと。

そして、職務というのは、
その組織の中で
それぞれが果たすべき役割行動だと。

 

組織のメンバーには

一人一人に役割があると、、、

 

例えば、

新人はとにかく、
初々しく、
一生懸命やること。

そして擦れてしまったベテランに
初心を思い出させること。

わからないことを聴きまくること、
少しでも早く成長して
先輩のお尻に火をつけること、、、

 

2年目は

新人に一番近い存在として、
新人を気にかけてあげる事、

相談しやすい存在として

相談に乗ってあげる事、

1年でこのくらい違うんだぞと
違いを見せつける事、、、、、

 

それぞれが果たすべき役割がある、
自分が果たすべき役割を考えなさい、
と指導をうけました。

 

人は社会性の生き物です。
人と人の関係性の中に生きています。

 

そして力を発揮できるのは、
自分がこの組織に居てよいと安心を感じる時。

 

この組織から求められていると
存在価値を感じられる時。

 

その為に”役割を与える”こと

これが何よりの特効薬だと思います。

 

 

貴社では
一人一人の役割は明確ですか?

 

職務は明確ですか?

 

誰にどんな役割を与えたら
組織が面白くなりそうですか?