もう会社には何も期待していません!

From 石原 達哉

自宅の書斎より、、、

 

先日、ある会社の組織風土改革研修で

参加者から言われました。

「今やもう、何も会社には期待していません。

 職場には仲間がいるし、
 仕事にはやりがいがあるから
 続けていますが

 会社には不満しかありません。」

と、、、

 

彼らにいったい
何があったのでしょう?

 

彼らは、店長として頑張っています。
そして現場で困ったこと、
改善したいことを
いろいろと経営に要望したり
提案をしたりしたそうです。

 

しかしそれに対して
経営からは何のレスポンスも
ないらしいのです。

 

彼曰く

「「No」なら「No」でも構わない。
それば経営の判断なのだから。
しかし

待てど暮らせど

何の回答もないのです」
と嘆いていました。

「「No」であるという結果と、
その理由さえ伝えてくれれば、
それを踏まえ、修正し、
提案をし直すのに、
何のレスポンスもなければ
どうしようもないんです。
現場は本当に困っているのに、、、」
と、憤りを感じていました。

こう言う気持ちを吐露したのが

一人ではなく複数いました。

社歴のある方は
「うちの会社はそう言う会社。
 何を言ってもダメ。」

とのこと。

会社が管理職に

諦めを学習させてしまっていました。

かなりの重症です。

  

このような会社では、
なかなか人の定着は難しいです。

     

優秀な人、できる人から、
会社に愛想を尽かし、
出て行ってしまいます。

   

今や人手不足の時代、
できる人は引く手数多なのですです、、」

     

       

(株)リンクアンドモチベーション
という会社があります。

 

日本で初めて
人のモチベーションを切り口に
コンサルティングを始めた会社です。

 

(株)リクルートの先輩の
小笹さんが作った会社で
設立8年で東証1部上場を
果たしている会社です。

そのリンクアンドモチベーションは
毎年、従業員満足度を測定し、

高い会社を選出、表彰を行なっています。

先日、興味深い記事を読みました。

確か、従業員満足度がとても高く
表彰された会社の社長の
スピーチの内容でした。

うるおぼえですが、
その社長が数年前から
力を入れて始めたのが
従業員からの提案制度でした。

その制度を始めるにあたり
社長が決めたことが

”即断即決”
だったとのこと。

絶対に「検討します」と持ち帰らない。

その場で必ず「YES」か「NO」かの
ジャッジすること決め徹底したとのこと。

 

すると、大きな変化が生まれたそうです。

社員にしてみたら、
自分たちが提案したことが目の前で
即断即決され、動いていく。

これを間近に見ることで、
社員が経営に提案することに

興味を持ち、

提案の数も増え、
特に現場の課題解決の提案の質が
みるみるよくなっていった。

また「No」の理由を明確に伝えることで、
経営者のものの考え方や視点が
浸透して来た

そんな内容だったと
記憶しています。

  

経営者の大きな仕事は
「判断」と「決定」です。

  

現場から上がってくる声に
どのように向き合うかによって、
会社に愛着を覚えるのか、
心が離れてしまうのか、

まさに真逆に分かれるものだと
思いました。

 

そういえば営業時代、
一番対応が難しかったのは
反応の無いお客様だったことが

蘇りました。

 

反応がないというのは
辛いことですね。

    

今日のお話が

何か社長のお役に立てたら

嬉しいです。