赤ちゃんの成長スピードを保てたら、、、

 
From 石原達哉
移動中の電車の中より
 
 
今日は朝5時に家を出ました。
 
早朝の空気は
何故か気持ちが引き締まります。
  
 
気持ちが引き締まるで思い出したのが  
先日、ご紹介した遠藤功先生の
『生きている会社、死んでいる会社』
の中に、
  
“Day1の状態を保つ”
と言うくだりです。
   
 
少し説明をします。
 
 
赤ちゃんの成長、吸収力って
本当にすごいですよね。
  
 
  
長男が生まれまだ幼い頃、
何度もそれを感じました。
 
  
彼に負けないように
自分も成長、吸収しなければと。
 
  
しかし子供が成長すると共に、
いつのまにかそれに慣れ、
 
  
子供が成長するのは
“当たり前の事”になってしまい
 
 
彼が1歳、2歳の頃に
感じたような大きな刺激を
感じなくなってしまいました。
 
  
人は慣れてしまうのです。
 
 
そして年月を重ねるとともに、
成長や吸収のスピードが
衰えてしまうのです。
 
 
会社においてもそれは全く同じこと。
 
 
その成長の角度を
如何に急角度のまま保てるか、
それがとても重要である
と先生は言っています。
 
 
たとえばこんなケース。
 
能力が同じくらいの
2人の2年目の社員がいます。
 
一人の下には新人が配属されました。
もう一人の下には
新人が配属されませんでした。
 
 
さて、3年目になる時、
どちらの方がより大きく
変化、成長しているでしょうか?
 
これ、ほとんどの場合、
お察しの通り、
 
新人が下に配属された方の2年目が
大きく成長します。
 
 
それは毎日、
新人が下にいて、
 
 
新人からいろいろと質問され、
それに答える事で、
自身の曖昧さに気がつき、
勉強をし直すからとか、
 
 
2年目として
しっかりしなければカッコ悪いとか、
いいとこ見せなきゃとかと言う
良い意味での”緊張感”を
いつも持ち続けられるから、
でしょう。
 
 
中途採用でも同じ効果が見込めます。
 
 
外の経験を持った中途の人が一人、
組織に加わるだけで、
そこに変化が生まれます。
 
 
中途の人の
なんでこのやり方なの?と言う
素朴な疑問や違和感が、
今までの”当たり前”を見直す
きっかけになったりします。
 
 
人事異動や組織変更も同じです。
 
上が変わると組織は大きく変わります。
上にも下にも緊張感が生まれます。
 
 
リクルートで管理職をしていた頃、
面談をよくやりました。
 
異動者には
“チャンスだね。
また貴方の成長の角度を
大きく上に向けられるね”
 
と話をしました。
 
 
異動がなかった人にも
“異動がなかったと言う事は
貴方にとって
少し残念なことかもしれないね。
 
 
何故ならば、異動をしたら
嫌でも周りの環境が変わるから
それに合わせるためにあなたは頑張り、
あなたの成長のカーブは
大きかった上を向くことが期待出来る。
 
しかし、
外側の環境が
何も変わらなかったと言う事は、
 
自分の内側に
成長の角度を上げる為の
 
何か高い目標や
テーマを掲げる必要がある。
 
 
どうする?この半年で何をテーマにする?
どんな新しい出来る事を増やしたい?
或いはどんな弱点をつぶしたい?”
 
 
そんな風に話をして、
メンバーの成長の目標を
置くようにやってました。
 
 
 
新年度の計画、中期経営計画、
もっと言えば、
月の始まり、
半期、四半期の区切り、
長いお休みの前後とかも
変化のチャンスかもしれません。
 
 
今までを振り返り、
 
これからはここを目指して、
こう言うやり方で行く、
 
今までのこれを止める、
そして新しくこれを始める
 
と宣言することで、
 
自らに気合が入りますし、
メンバーにも緊張感が生まれます。
 
 
 
 
採用や異動や
区切りのタイミング
だけではありません。
 
 
そもそも会社を取り巻く環境は
絶えず変化しています。
 
 
経営とは変化対応であると、
いろいろな先生が
言っておられます。
 
 
お客様の声を拾えてますか?
 
それにどのように向きあいますか?
 
どのように商品サービスを
改善向上させますか?
 
それに答えて行こうとすれば
毎日が変化のチャンスです。
 
 
 
人は社会性の生き物です。
周囲の環境に
とても大きな影響を受けます。
 
そして人の脳は変化を嫌います。
今まで通りの方が
安全で安心で快適だから。  
 
 
季節はもう6月。
1年の半分が終わります。
 
 
貴方ご自身の
そして貴方のメンバーや組織の
Day1を保つ工夫
=赤ちゃんの成長スピードを保つ工夫、
何かされてますか?
 
 
自戒の念を込めて、、、