達成は目標を設定した時に決まっている?(その2)

From: 石原達哉(やる気エンジン着火メソッド)
地元の喫茶店にて、、、

 


 
目標が達成できるか否かは
目標を設定した時に決まっている。
 
人や組織が目標を達成できない最も多くの理由は
正しい目標に設定されていないからだ。
 
私は先生からそう学びました。
では
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正しい目標とは何か? 
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その4つの条件について書きました。

覚えておられるでしょうか?
・・・

〜正しい目標の条件は以下の4つです〜


条件1)S・M・A・R・Tの法則に則っている
条件2)ワクワクするゴールであること
条件3)達成しなければならない理由が明確であること
条件4)絶対に達成するという決意があること

 

そして今回は、その2回目(全4回)です。

条件1)のS・M・A・R・Tの法則の「A」からになります。

前回を読んでいない方はこちらからご覧ください。

(1回目)https://www.hi-5.co.jp/295/

 

▶︎Attainable(達成可能な)

 

高すぎる目標、遠すぎる目標は

人の気持ちを萎えさせます。

 

どう頑張っても達成できない、

そんな目標に人は意欲的にはなれません。

 

「客観的に見てその目標の達成可能性って

 どのくらい??」

 

この質問に対する回答が

50%前後くらいの目標が最も個人の能力を

ストレッチするとされています。

 

80−90%の可能性の目標は

ちょっと頑張れば達成できてしまいます。

 

30%以下の可能性しかない目標は

「やっぱ無理」と

どこかで諦めてしまう可能性が高いのです。

 

頑張ったら達成できるし、

頑張らなかったら達成できない

という

五分五分の目標設定になっているかを確認ください。

 

もしそうなっていなければ、

目標の高さを上下するか、期限を長短して、

五分五分の可能性になるように調整してください。

 

できるかできないかギリギリのところの目標を

追いかけさせることで、

個々人の力を伸ばすことができるのです。

 

▶︎Relevant(価値観に沿った)

 

人はみな価値観に縛られて生きています。

 

また会社や組織はお客様に価値を提供する為に

大切にしているやり方、考え方を持っています。

 

目標がこの価値観に沿っていないとすると

必ず人の心の中に葛藤=ブレーキが生じます。

 

なので価値観に沿った目標を掲げることが大切です。

 

 

少し話がそれるかかもしれませんがお許しください。

 

リクルートはとても価値観がはっきりしている会社でした。

 

“自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ”

 

創業者である故江副浩正さんが掲げた社訓です。

 

入社すると、これが書いたプレートが一人一人に配られます。

 

このプレートに書かれている通りでリクルートには

“指示を待っていれば良い”

という考え方の人は居ませんでした。

 

皆んなが “自分ができること考えてやる” であり

「走りながら考えることが大事!」と

先輩や上司から言われ続けました。

 

“世の中に新しい価値を生み出す”

これも大切にされている考え方でした。

 

だから人真似はしないことが美徳とされました。

 

皆んなが何か新しいことに価値を感じていましたし求められました。

現に新規事業の提案コンテストが年に1回あり

参加を強制されました。

 

そういう価値観があるから

女性の転職情報誌『とらばーゆ』、

手に職をつけて働く人を応援する『ガテン』、

不動産を探す人の為の『住宅情報』、

中古車を探す人の為の『カーセンサー』、

自分らしい結婚をしたい人の為の『ゼクシー』

などなど、

それまで世の中になかったものや

モノとしては後発、しかし新しい価値が付加されたモノ

そういう商品サービスが生まれ、今も提案をし続けています。

 

世の中にない新しいものだから、

リクルートの広告料金は世の中的には「高い」に分類されますし、

営業マンも「値引き」で売ることは美しくないと皆んな思っており、

お客様から「値引き」を要求されると、

「ああ、俺はお客様に価値を感じさせることができていない」と

反省をするのです。

 

 

一人一人価値観が違うのは当たり前です。

 

だからこそ、

これからの時代、会社が成長発展していく為には、

会社が大切にする価値観をはっきりと打ち出し、

その価値観に共感できる人を採っていく

または、その価値観を擦り込んでいくこと

とても大事だと思います。

 

▶︎Timed(時間の区切りのある)

 

「“いつか”は来ない!」と先生に教わりました。

「Monday」「Tuesday」はあるけど「Someday」という曜日はないのだと。

 

締切効果ってご存知でしょうか? 

人は締切があると踏ん張れる生き物です。

 

夏休みの最終日、それまで全く手のつけていなかった宿題を、

いったいいくつ片付けたでしょうか? 

 

期限があるから逆算して、

いつまでにこのくらいやろうとか計画が立てられます。

 

期限があるから今のペースで間に合うのか?

もっとスピードアップが必要か?

 

その判断ができるのです。

なので目標には必ず明確な期限が必要です。

 

「3月までに○○をする」、、この目標はどうでしょう?

 

3月までにというのは“2月中に”ということなのか?

それとも“3月中に”ということなのか?

 

後者だとすれば3月は31日あります。

 

1日から31日のいったいどの日に達成をするのか?

きちんと明確にすることが大事です。

 

またまたリクルートの話になりますが、

いつも自分の課を達成をさせる敏腕マネージャーは

達成日を期末締日の1週前の金曜日に設定し、

期のスタートの段階で

皆んなに「この日が達成日な!」と言って

新人に達成会の予約を入れさせたりしていました。

 

だからその日までに皆んなが課の達成を追いかけ、

たとえその達成日に達成ができていなくても、

期末締日までの残り1週間で達成させていました。

 

締切日を前倒しにすれば

日数が少なくなった分

毎日少しつづ頑張らなければなくなります。

 

そう言う意味においても、

このマネージャーは理にかなっているし、

常に課を達成させているマネージャーは

さすがだと思いました。

 

 

今回も一旦ここまでとします。

引き続き次回3回目も楽しみにしてください。