部下が嬉しいことって何だろう?
From 石原 達哉
自宅の書斎より、、、
朝、テレビをつけると、
昨日の赤坂御所で春の園遊会のニュースをやっていました。
毎年の行事ではありますが、
来年の退位される天皇・皇后両陛下にとっては最後の園遊会となるのこと。
その席での羽生結弦選手と天皇・皇后の両陛下のやりとりが映像で流れました。
天皇陛下:「ずいぶん練習を重ねられたのでしょうね」
皇后陛下:「仙台のパレードも素敵でしたよ」
このやりとりを見て私は
部下が嬉しいことってなんだろう?
ということに思考が飛びました。
給料が上がるとか、偉くなるということも確かに嬉しいこと。
しかし、両陛下の応対を見て、
それよりももっとメンバーが嬉しく感じることがあるなと思ったのです。
それは一体なんでしょう?
人は皆、自分が一番可愛い生き物です。
どんなに自分のことを嫌いだという人でもです。
証拠を今から示します。
ちょっと思い出してください。
或いは想像してください。
例えば、卒業アルバムが出来上がった時、
真っ先に探すのはどのページでしょう?
自分のクラスのページを探しますよね。
そして、集合写真の中で、
真っ先に探すのはの誰でしょう?
、、、
自分ではないでしょうか?
自分が写っている写真はどこにあるかな??
自分はどこにいるかな? どんな顔しているかな?
と。
人は皆自分のことが一番好きなのです。
好きかどうかは置いておいて一番気になるのは自分のことです。
人間って、そういう特性を持っています。、
その上で、、、
部下が嬉しい事ってなんだろう?という問いを
もう一度考えてみてください。
もう、答えを言っても良いですか?
、、、
私は以下のように考えます。
部下が一番嬉しいこと、、
それは、、、
「自分のことをちゃんと見てくれていること」
「自分んことを気にしてくれていること」
そして部下が一番欲していること、、
「自分のことをちゃんと見ていてくださいね」
ではないでしょうか?
だから、
自分は頑張った。なのに評価は不本意だった。
そんな時に頭の中で思うこと、、、
「ちゃんと見ていてくれたのかよ?」
「俺がどんな思いで頑張っていたのか
知っているのか?あの人は?」
って思うのです。
私もメンバーだった時に
そんなことを感じたり考えたりしたことが
何度かありました笑。
現在、研修の講師の仕事の時には
参加者から毎回点数をつけららます。
参加者からの評価の良いアンケートのコメントは
だいだい共通してしています。
「細かなところまで見てくれていた。」
「私の(目に見える)言動から(目に見えない)
内側にある考えや気持ちを予想して適切なアドバイスをくれた」
「強みを褒めてもらって嬉しかった」
「弱みをズバッと指摘してもらえて良かった」
等です。
満足度の高い研修講師を見ていると彼らは総じて、
一人一人に対して本当に細かなところまで観察をして
アドバイスやフィードバックをしている講師です
。
そう入っても日々、色々とやることはたくさんある。
私は”メンバー3人を超えたら細かくはみれない”
だからこそ、チームが大事です。
そしてチームを束ねるリーダーが肝になります。
リーダーがチームメンバー一人一人の状態をどのくらい細かく見ているか?
そしてメンバーの言動から彼らの内側にある感情や思考にどのくらい気をまわせているか?先回りして適切な声がけができているか?
ここにチームの活力や勢いがかかっています。
一国民の私が天皇・皇后陛下にモノを申すのは甚だ僭越な話ですが、、、
結果を褒めるのではなく結果を生み出すプロセスの努力にご言及された天皇陛下
、
そして一言添えて
”オリンピックの氷の上だけでなく、いつもあなたのことを気にかけていますよ”ということを伝えた皇后陛下
両陛下の対応は正に神対応(笑)、
さすが素晴らしいなあと感じました。