動けないメンバーの本音を聞き出す方法
From 石原 達哉
From 石原 達哉
品川のオフィスより
どの組織にも、結果が出ないメンバーはいるものです。
結果を出せないメンバーは
往往にして行動が取れていないことが多いものです。
行動が少なければ、当然結果は出にくいので、
我々、管理者がやるべきことは、
彼がたくさんの行動をとるようにすること。
ではどうすれば彼が
たくさん行動をするようになるか?
それには
なぜ彼は今、行動が取れていないのか?
その理由を正しく把握する必要があります。
もしかしたら、
時間の使い方が悪く
行動の時間が確保できない
という可能性もあります。
しかし、
それは優先順位づけの問題で、
本当に行動を取る必要があると思えば、
なんとか時間を作るよう工夫をするものです。
だから
行動が取れていないのは
本当に行動を取らなきゃとは
思っていないということ。
彼の中に何らかの
心理的なブレーキがあって
言い訳をしているだけだと
考えることが妥当です。
彼の頭の中に
どんな心理的なブレーキがあるのか?
彼が頭の中で
何を考え、どんなイメージを作り、
どんなネガティブな感情を感じているのか?
外側にいる我々はわかりません。
だから我々は彼に聞くしかありません。
しかし、その際に一つ注意が必要です。
どんな注意でしょうか??
それは、、、
彼らを決して非難しないこと、
彼らを絶対に責めないこと、
です。
なぜか、、、
それは、
人は非難されたり、
攻撃をされりすると、
必ず防御するからです。
即ち、防衛本能が作動するのです。
我々の目的は、
メンバーに大量行動を取ってもらうこと。
その為のブレーキを外すこと。
外すべき心理的なブレーキは
一体何なのか?
を
正しく把握することです。
普通に言えば、
彼に言いたいこと、聞きたいことは
以下のようになるでしょう。
「行動を取らなければ結果が出るわけないよね。
あなたは圧倒的に行動量が足りないと思う。
なんであなたは行動がとれないの?』
心理学を学ぶ前の私は、
このようなコミュニケーションを
普通にしていたように思います。
しかし、
こういう言い方をすると、
彼らの口から漏れてくるのは、
「あの、リストアップに手間取っていまして、、」
「外に出かけようとすると
お客様から電話が入ってしまい、
その応対に追われてしまうことが多く、、」
「先日担当したお客様から
クレームがはいってしまい
その対応に手間取りました、、、」
などの
”言い訳”や”弁解”です。
これは、、
防衛本能が働いたからです。
このようなやりとりでは、
彼らの本当の理由、
心理的なブレーキは出てきません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
どうすれば防衛本能を作動させずに
本音を聞きだせるのでしょうか??
それにはやり方があります。
そしてそのやり方はとっても簡単です。
それは、、、
WHY(なぜ)ではなくWHAT(何)を使う!
のです。
具体的には、
”一体何があなたを止めているの??”
”あなたにブレーキをかけているのはいったい何者??”
”どんな奴があなたの行動を妨げているの?
という質問の投げ方です。
原理原則は
【彼らの責任にしない】
【彼らの責任を追及しないこと】
すなわち
【彼らを無責任にしてあげること】
です。
”一体何があなたを止めているの?”
という言い方の裏側には、
本当のあなたは動きたいと思っているのに、
それを邪魔する悪い奴がいて、
あなたは動けないでいる。
悪いのはあなたではなく、あなたを止めているそいつ
という前提になっています。
このように、
あなたは悪くないよね、
と
責任から解放してあげる。
すると、
言い訳や弁解ではなく、
本人が今、
感じていること
考えていること
本音ベースでのブレーキが
ちゃんとでてきます。
面白いと思いませんか?
本音ベースの心理的なブレーキが出てくれば、
あとはそのブレーキを外せば良いだけです。
そのブレーキを外したら彼は前に進みます。
今日のお話はいかがでしたか?
行動を止めているものは何か?
本音を探りたければ、
WHYではなく、WHATを使う!
ぜひ、試してみてください。