行きている会社、死んでいる会社
From 石原 達哉
半蔵門のカフェより
今日は面白い本を読みました。
経営コンサル 遠藤功氏の30年の集大成
「生きている会社、死んでいる会社」
という本です。
遠藤先生の本は過去にも
『現場力を鍛える』
『見える化』
などからもたくさんの学びを得ました。
そして今回の
『生きている会社、死んでいる会社』も
とても共感するところが多く、
たくさんの事例がとても参考になりました。
以下、”おわりに”より引用抜粋してご紹介します。
***
世の中の風潮は
会社を「いい」「悪い」で判断しようとする。
「いい」というのも「good」「great」[excellent」「admired」
など様々な言葉が飛び交っている。
正直、経営者にとっては、
そんな言葉遊びはどうでもよいことだ。
本当に大切なのは、
会社の規模や歴史、収益性や名声などではなく
「生命体」としての輝き、
つまりはこの瞬間、
会社が「生きている」か「死んでいる」かである。
(中略)
今、経営は大転換点を迎えている。
AI活用、デジタル化の進展によって、
これまでの人間の働き方、
人間の役割も大きく変わろうとしている。
野村総合研究所の試算の結果、
10〜20年後には実に49%の仕事が
AIやロボットに代替される可能性がある
という結果が出た。
しかしこうした流れは、
実は経営にとって「生きている会社」に生まれ変わる
絶好のチャンスだと私は思っている。
テクノロジーの進展は、
「人間がやるべきことは何か」
「人間にしかできないものとは何か」
「人間の可能性はどこにあるのか」
を改めて問い直し、
人間がど真ん中にある会社へと
立ち返るチャンスを与えてくれている
と考えるべきである。
精神と思考と身体が一つになり、
未来にむかって突き進んで行く。
人間性を取り戻すことが
「生きている会社」になるための
必須条件である。
デジタル時代に生き残る会社は、
じつはアナログな会社である。
人の「心」を大事にする心豊かな会社。
人間臭くて、泥臭くて、表情豊かな会社。
つまり人間丸出しの「生きている会社」
こそがデジタル時代の勝者である。
(以上 ここまでが”おわりに”より抜粋・引用)
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私は、
”人は皆、幸せになるために生まれてきた”
と信じています。
そして
”会社や仕事はそのための手段であり乗り物である”
とも考えています。
乗り物であるがゆえ、乗り換えは自由であり、
窮屈だったり、行きたい行き先に行かない乗り物であれば
乗り換えられてしまっても仕方がないことだと思います。
私が20代の頃、
バリバリのTOP営業マンの先輩に聞きました。
「先輩は何故、独立をしないのですか??」
と。
彼の答えは
「リクルートにいた方が面白い仕事ができるからさ。
看板もあって信用もある。
優秀な部下を下につけてもらえる。
独立をしたらこうはいかない。
看板も信用もない。
優秀な部下もいない。
だから俺は、面白くあるために
まだリクルートを利用するのさ。」
でした。
人が商品・サービスを作り、
人の成長が成長や会社や事業の成長を作ります。
会社は優秀な人を育て、それを利用する。
個人も会社を利用して、一人ではできない恩恵を得る。
会社も人も
お互いが選ばれる存在であるように
相互に努力をする。
それが私が考える会社と人の理想の関係性です。
いい会社は人がど真ん中でいる会社。
人が人として生き生きと楽しく働く会社。
1社でも多くの会社が
そういう会社になるように
私は頑張りたいと思いました。
遠藤先生の本に
勇気と自信をもらいました。