仕事の面白みとは?

From 石原達哉
移動中の電車の中より
 
 
 
 
昨日、今日と久しぶりに
新人研修の講師の仕事に入りました。
 
 
今回は大手冠系のITベンダーさん。
 
 
さすがに採用の基準は高く、
頭の良い人たちが揃っています。
 
 
そして何よりも素晴らしいのは、
負けん気の強さです。
 
 
ちょっと何かを指摘をすると、
こちらをギュと睨み、
次回からその指摘に対しては
きちんと改善してくるのです。
 
 
もちろん全員ではありません。
 
 
しかし
何人かそういう人がいました。
 
 
ギュっと睨むという態度は
マナー研修であれば、
不適切かもしれません。
 
 
しかし、それが
“チクショー、そんなこと言われた。
俺はそんなものではない。
次は見返してやる”
 
という
 
やる気の裏返しの態度だとすれば、
近年稀に見る反骨精神だと
思うわけです。
 
 
そんなことを考えながら
少し様子を見ていると、
 
次のアクションの時には
指摘を対してきちんと
修正をして来たのです。
 
大したものだと思いましした。
 
 
 
しかし、
一つだけ残念なことがあります。
 
 
それは、、
 
彼らが裏読みをしてくること。
 
 
 
彼らは、入社して6月のこの時期まで、
ずっと技術的な研修が続いています。
 
 
ある意味、研修慣れてしまているのです。
 
 
そこに頭の良さが働いて
 
 
”この研修の狙いは
きっとこういうものだから、
 
こんな風に答えを用意しておけば
いいんじゃない”
 
 
そんなことを感じたのです。
 
 
 
 
今日の最後に、
彼らに伝えようと思っている
メッセージがまとまってきました。
 
 
***
 
ビジネスに
たった一つの正解なんてありません。
 
 
ビジネスの本質は
お客様の問題解決です。
 
 
あなた達がやらなければならない事は、
正解を探すことではありません。
 
 
本当にお客様が抱えている悩みは何か?
お困りごとは何か?
そしてそれが何故、何処から生じるのか?
 
 
興味をもって見て聞いて考えて
お客様と一緒に解決策を考えること。
 
 
試験ではないので
答えなんかありません。
 
 
”ああ、これなら私の悩みは
きっと解決されるだろう”
とお客様が感じる解決策を
 
 
お客さまと一緒に
チームのみんなで力を合わせて
作り出すのです。
 
そこがビジネスの醍醐味です。
 
 
言われた通りにやっていても、
面白くないでしょ。
 
 
どうせ時間を使うなら
面白い仕事をしましょうよ。
 
 
皆さんにはとても素晴らしい
負けん気の強さがあります。
 
 
その負けん気のつよさで
お客様をギャフンと言わる
提案を作ってください。
 
 
そのためには
もっともっとお客様に興味関心を
持ちましょう。
 
 
根掘り葉掘り、
わからないことは質問しましょう。
 
 
そしてジャストアイデアでも良いので、
こんなのどうですか?って
じゃんじゃんボールを投げてみましょう。
 
 
質問が多ければ多いほど、
発言が多ければ多いほど、
 
お客様との距離は縮まり、
アイデアがお客様の望む
解決策に近づいていきます。
 
 
 
お客様のお悩みを本当に理解して、
 
お客様が考えるよりも上の
解決策を提示できた時、
 
 
“おー、凄いね。さすがプロだね。
あなた達に声をかけて良かった”
 
 
そういう言葉が貰えます。
 
 
お客様から
そういう言葉、聞きたくないですか?
 
 
正解探しをするのではなく、
お客様と一緒に正解を創リ出す
 
 
是非、そのスタンスで
仕事に取り組んで欲しいと思います。
 
 
***
 
 
ITの仕事には
仕様書というものがあり、
指示通りに従わなければならない所もありますが
伝えたいのはスタンスです。
 
 
 
彼らにどんな風に響くのか?
ちょっと楽しみです。